レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の挑戦
¥2,546
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2016年の特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の挑戦」の公式図録です。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519年)は、イタリアのヴィンチ村で生まれ、フィレンツェで修業時代を過ごし、その後ミラノをはじめイタリア各地で活躍しました。晩年にはフランス国王の宮廷に招かれ、フランス中部のアンボワーズ郊外で67年の生涯を閉じます。絵画や彫刻だけでなく舞台装置の設計に携わり、解剖学、地質学、水力学などに関心を示し、さらには音楽家・軍事技師・建築家(都市計画や治水事業までも含む)としても活躍したダ・ヴィンチは、「万能人」として知られています。彼は生涯を通じて、その研究や思想を膨大な数の素描や手稿に残し、これらの研究成果を絵画作品に表現しようとしたのです。
本展では、「見えない世界を探る(beyond the visible)」をテーマに、人間観察・自然研究を通じて真理に近づこうとしたダ・ヴィンチの挑戦を、日本初公開の油彩画《糸巻きの聖母》と直筆ノート『鳥の飛翔に関する手稿』を中心に紹介しました。このほか日本初公開の真筆素描(弟子との共作を含む)、レオナルド派による珠玉の絵画、関連資料など約70点の作品を通じて、天才の挑戦を体系的に展観しました。
公式図録では、レオナルドの直筆ノート『鳥の飛翔に関する手稿』の新全訳を発表。また、目玉作品である《糸巻きの聖母》の赤外線写真とその解説も掲載。出品作品は全点カラー掲載。