江戸ものづくり列伝—ニッポンの美は職人の技と心に宿る―
¥2,500
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日本の伝統美術は、日本人の暮らしとともにありました。四季折々の生活シーンに応じて配される建具や調度品は、人びとに潤いと彩りを与えました。開国後の日本を訪れた西洋人が一様に驚いたのは、こうした品々に宿る日本人の豊かな遊び心と繊細な美意識でした。その日本の美を作り上げてきたのが、ものづくりに生きる職人たちです。
「江戸ものづくり列伝」展では、特色のある5人の名工たちを取り上げます。江戸が生んだ二人の蒔絵師・原羊遊斎と柴田是真、尾形乾山の陶法を継承し軍艦の建造をも手がけた鬼才の陶工・三浦乾也、葛飾北斎の弟子で絵師から金工の道に転じた府川一則、江戸の職人気質を受け継ぎ超細密工芸を究めた小林礫斎― 彼らは江戸東京で活動し、時代の空気を吸いながら、それぞれの道に精進し新たな創造に挑戦し続ける人生を歩みました。
また明治前期に日本を訪れたヨーロッパ貴族バルディ伯爵の日本コレクション(ベニス東洋美術館所蔵)の日本での初公開をはじめ、江戸東京博物館のコレクションを中心に、江戸東京で活躍した職人たちの仕事と人生に光を当て、日本が世界に誇るものづくりの力の源泉を見つめます。
公式図録では、ベニス東洋美術館のマルタ・ボスコロ=マルキ館長と江戸東京博物館の落合則子学芸員の論稿を収録しています。また職人についてのコラムを豊富に掲載、作品解説は日英バイリンガルで収録しています。180度しっかり開くコデックス装で製本しており、綴じ糸に本展広報物のメインカラーでもある黄色を使った粋な仕様です。
(画像1枚目:表紙カバー、画像2枚目:本体表紙)