連島境界刻石二種
¥2,500
中国連雲港から1987年に発見された羊窩頭境界刻石と1998年発見された蘇馬湾境界刻石は東海郡と琅邪郡の境界刻石で、ともに花崗片麻岩に篆意を帯びた隷書体で刻されています。蘇馬湾境界刻石は判読できる文字は60字。「始建国四年四月朔乙卯」の紀年が明記されていることから、王莽・新の時代(西暦12年陰暦3月1日)の書であることが分かりました。
羊窩頭境界刻石は前漢時代の境界刻石と推定されましたが、風化のため母岩から断裂し左右二つに割れた楔形になっており、判読できる文字は40字のみです。
原石は点画が見えづらいため骨書が添えられており、学書にも使いやすいと評価を得ています。
2000年に発刊した「江蘇連雲港・揚州新出土簡牘選」にも図版で紹介していますので、併せてご覧ください。
全1巻、B4判(364×266㎜)
解題 孫亮、西林昭一
2002年発行