「藤田嗣治×国吉康雄:二人のパラレル・キャリアー百年目の再会」展 公式図録
¥3,000
「藤田嗣治×国吉康雄 : 二人のパラレル・キャリア―百年目の再会」展の公式図録です。
20世紀前半の激動の時代に、海外で成功と挫折を経験した二人の画家、藤田嗣治(1886-1968年)と国吉康雄(1889-1953年)。藤田嗣治は26歳でフランスに渡り、1920年代、「素晴らしき乳白色の下地」と称賛された独自の画風を確立。エコール・ド・パリの寵児となります。国吉康雄は16歳の時、岡山から労働移民として渡米、苦学の末にアメリカ具象絵画を代表する画家としての地位を築きました。二人はパリやニューヨークで接点を持ちましたが、太平洋戦争が二人の運命を大きく分かつことになりました。
展覧会では、油彩画を中心に手紙や日記など計約180点を時系列に展示し、二人の画業をたどります。二つの祖国を持った彼らが、どのような自覚と視座のもと作品を生み出していったのか。9つの章を通して二人の作品を対面させながら紹介しています。
公式図録では、出品全作品をオールカラーで掲載。しっかり開くクータ・バインディング製本で、二人の代表作を手元でたっぷり堪能できます。本展監修者の林洋子・兵庫県立美術館館長の総論をはじめ、担当学芸員および日本とアメリカの研究者が最新の研究成果を踏まえて執筆した論文5本、コラム8本を収録しています。三歳差の二人の画家のキャリアを分かりやすく対比した年譜にもご注目ください。写真や当時の新聞記事など資料も充実しています。国吉についての出版物は少なく、二人展として決定版の図録です。テキストとコラムは日英のバイリンガルです。
B5変形版、280ページ。
◆展覧会情報
2025年6月14日(土)~8月17日(日) 兵庫県立美術館
https://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_2506/index.html