石崎光瑤　初の決定版図録!!

　石崎光瑤(1884〜1947)は、鮮やかな色彩で華麗な花鳥画を数多く残した近代京都の日本画家です。 現在の富山県南砺市に生まれた光瑤は、19歳で京都に出て、竹内栖鳳に入門。大正5年（1916）から翌年にかけてインドを旅し、帰国後、その成果として《熱国妍春》、《燦雨》を描いて文展・帝展で二年連続の特選を受け、画壇の注目を集めました。
　光瑤は、早くから奇想の絵師として知られる伊藤若冲に関心を持ち、若冲の代表作《仙人掌群鶏図襖》を発見して雑誌に紹介、制作にも活かしました。また、民間パーティーとしては初めて剱岳登頂に成功するなど、登山家としての顔も持ち合わせています。
　本展では、光瑤の故郷にある南砺市立福光美術館（富山県）のコレクションを中心に、初期から晩年までの代表作を一挙公開し、光瑤の画業の全貌を紹介します。全国初の大規模回顧展です。

【公式図録の見どころ】
・石崎光瑤の代表作を網羅した、初の決定版図録です。
・本展出品の全82件に加え、資料や落款印章、本展不出品や所在不明の代表作まで。充実の内容となっています。
・本が180度開くコデックス装を採用。カラー図版は観音開きを多用し、作品をワイドにお楽しみいただけます。最大６頁分開く"スペシャル”観音も！
・巻頭には、”原寸大”図版を16頁にわたって収録。石崎光瑤の筆力を実寸の迫力でご堪能ください。

表紙作品：石崎光瑤 《燦雨》（左隻、部分）大正8年（1919） 南砺市立福光美術館蔵
B5変型版、コデックス装、256ページ

■展覧会
2024年7月13日(土)～9月2日(月)　：南砺市立福光美術館（富山県）
2024年9月14日(土)〜11月10日(日)：京都文化博物館
2025年1月25日(土)〜3月23日(日)：静岡県立美術館
2025年4月23日(水)～5月6日(火休)：日本橋髙島屋（東京都）
※日本橋髙島屋は、南砺市立福光美術館の所蔵作品のみで構成。